神道の詳細

神道の始まり

農耕技術が未発達な時代に、寒冷な日本に中国から伝わった稲作を根付かせるために祈ったのが始まりです。神道は、日本の民族歴史の中で自然に生まれた民族宗教です。
遠い昔、私たちの祖先は、稲作をはじめとした農耕や漁労などを通じて自然との関わりの中で生活を営んできました。自然の力は、人間に恵みを与える一方、災害という猛威もふるいます。人々はそんな自然現象に神々の働きを感じ、その神霊を丁重に祭ることで自然の脅威を和ませ、農耕生活の安寧を祈るという神観念が生じたことが、神道の始まりでした。また、自然の中で連綿と続く生命の尊さを実感し、あらゆるものを生みなす生命力も神々の働きとしてとらえたのです。
縄文時代を起点に弥生時代から古墳時代にかけてその原型が形成されたと考えられています。

神道とは

宗教であり宗教でない?
キリスト教などのように教祖が存在しない点・経典を持たない点で○○教となりませんでした。
一般的な宗教には教祖や経典が存在しますが、神道は教祖や経典が存在しない点も大きな特徴ですが、古事記や日本書記などのいわゆる「神典」には、神道の基本的な観念をうかがうことのできる記述があります。
神道は日本人の暮らしの中から生まれた信仰といえます。


日本人の暮らしそのものが神道

元旦には神社に初詣に行き「今年も良い年になりますように」と祈る、子を授かれば安産祈願に神社に行く。また青葉祭りなどのお祭りに行く、七五三のお祝いや結婚式など古来より行われてきた行事を行う、家に神棚を設け手を合わせ祈ることなどが神社神道に対する信仰です。すなわち日本人の生活様式そのものであり、当然のように行われてきた生活をすることで知らず知らずのうちに神社神道を、神社の神々を信じているのです。あまりにも身近なせいか、神道について知らない事が多いのも事実です。